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渋谷青い部屋で行われた「semiformal stakes」というイベントに行って参りました。yes, mama ok金剛地さん、citrobal米山さんとライター(?)の臼杵さんという方々が主催しているらしいイベントで、「セミフォーマル」な格好をした男女の集まりというコンセプトもあったらしく、各々のスタイルでめかしこんできたお客さんが多く見受けられました。
わたしが到着したのはyes, mamaのライブ(昨日は金剛地さんのソロでした)が始まる前で、全体の流れとしてはその後関美彦さん、citrobal mama okという出演順で進行していました。
私の目の前でくわえ煙草を燻らせながらフレンチDJをする金剛地氏はあのテレバイダのアンカーマンとしての彼とは全く別人!こういう違った一面を見せられると女は弱いもの(ここ笑う所です)。
DJブースから直接(ここのハコ楽屋がガラス張りな上に、ステージにソデっていうものがないんです)アコギ一本でステージに上がった金剛地さん、いつものように滑らかな歌声を披露。2曲目には「カバーをやります」と言ってweezerの曲を演っていました。常にweezerがかかっていた前の職場を思い出しました(涙)。金剛地さんがweezerを聴いているのもちょっと意外でした。
次に登場したのが関美彦さん。正直お名前くらいしか存じてなかったので、検索かけさせてもらった所ファンサイトを発見。以前ex.L⇔Rの黒沢秀樹氏と共にHOWというバンドで活動していたこともあるようです。またex.サニーデイ曽我部氏とも仲がいいようで、関氏が以前リリースしたアルバムに参加している他、昨日のバンドのラインナップもvo,guitarの関氏、pianoの米山さんに加え、最近は曽加部バンドでプレイしているというbassの方とdrumの方を迎えていました。・・余談ですがこの日帰宅してすぐにつけたTVで放送していたJAPAN CIRCUITにおける曽加部さんのライブでもその二人のことをしっかりチェックしてしまいました。このライブ私実は生で見ていたんですが、その映像を見て始めて「あ、あの時の人たちだったんだ」と思い出しました。 さて肝心の関さんのライブですが、AOR好きには涙モノの名曲揃い。米山さんのpianoもキリンジ・バンドの大山さん並みに(笑)いいAOR的フレーズを奏でていました。ステージが狭かったせいもあるかもしれませんが、4人で出している以上の音の厚みを感じさせられました。「喋っていると時間が終わっちゃう」という御本人の言葉通り、爆笑MCも炸裂。Stephen Bishop"Save it for the rainy day"のカバーもカッコよかったです。関さんの次のアルバムは年末くらいに発売予定らしいので(ちょっと不確かです)、是非聴いてみようと思います。
最後に登場したのがこのイベントの主催者である二人のバンド、citrobal mama ok。言わずもがなのyes, mama ok?の金剛地氏とcitrobal米山さんが中心となっているバンドで、そこにbassとdrumの方が加わった4人編成のバンド。ちょっとひらひらしたレース状の襟のシャツを着ている金剛地さん。ステージに上るなり客席に背を向けポケットに入っていたコームで髪型を整えます。この後ろ姿は・・まるでギターウルフのセイジそのもの。そんな小粋なジョークで会場を和ませるCEOの横にはさっきまで「黒いドレスの女」だった米山さんがアイボリーのこれまた素敵なドレスと山高帽(?)にお色直しをして登場。バックを務める男性陣もタキシード姿。やっぱり何事もカタチから入らないとね。 ノリノリの"in place of my arms"から始まり、2曲目はChris Montezの"call me"をカバー。かなり大幅にアレンジを加えた米山さんのvo.のかっこいいことと言ったら!今後原曲を聴くともの足りなさを感じてしまいそうな程。私にとってはこれがこの日のベストアクト。他にも同じくChris Montezの"day by day"、そしてチェット・ベイカーの曲を2曲カバー、それにオリジナル数曲を加えた内容でした。途中客席にいる高橋氏と掛け合いをし、例の持ちネタ(笑)を披露するなどいつものペースで進行。アンコールでは二人で連弾を披露するなど、微笑ましい場面を見せてくれました。あぁオリジナル曲、早く音源化されないかな。
編註;「米山さんの歌う"call me"。chris montezのバージョンに耳慣れした私には随分リアレンジしたものに思えたのですが、臼杵さんがDJでかけておられたバージョンを元にカバーしたのですね。
また、chris montezがオリジナルだと思っていましたが、オリジナルはTony Hatchなんですね。初めて知りました。
では、臼杵さんの「音の出る名刺」に入っていたものはどれかと思い調べてみたところ、出てきたのがLeslie Uggamsというアーティストのものです。果たして本当にこれなのかどうかは定かでないのですが・・・。機会があったら探してみたいと思います。」
BBSにおける私の書き込みから転載しました。(2003.5.9)
全体的に見て、私にとってこの日のライブで目立っていたのはカバー曲。出演者の中で普段から音源を聴いているのはyes, mamaだけだったから。citrobal mama・・に関して言えば、もちろん彼等はカバー曲をやるためのバンドではなく今回もオリジナルを数曲披露してはいましたが、ついカバー曲の方に耳がいってしまったのはオリジナルを収録した音源がないからと言うしかないと思います。 カバーを演るためだけのバンド(何度も言うようにcitrobal mama・・はそうではないのですが)がプロとしてライブハウスで演奏することを嫌う人もいるのかもしれないですが、それはとてもつまらないことだと思います。プロのミュージシャンが今はもう生で聴くことのできない音を再現してくれるのは、申し分なく聴くに値すると思うからです。昔エスカレーターのイベントで、アメリカンロックがこれでもかという位に80sネオアコのカバーを演奏しまくっていたのを思い出しました。
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